【奨学金は4月から支給?】奨学金の振り込み日とスケジュールを徹底解説

calendar_today 2021-09-30 update 2022-02-24
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奨学金を利用している学生や、利用しようと考えている高校生の方にとって振り込まれる日や申請のスケジュール管理はとても重要です。

今回は奨学金の振り込み時期や振り込まれる金額を中心に解説します。あらためて奨学金のスケジュールについて把握しておきましょう。なお今回は日本で一番利用する学生が多い日本学生支援機構(JASSO)の奨学金についての解説です。

奨学金の申し込み場所

奨学金は原則、在籍している学校を通じて申し込みを行います。申し込み方法は進学前の高校三年次に奨学金の利用を予約する「予約採用」と、進学先の大学や、専門学校で利用申請を行う「在学採用」があります。

予約採用

予約採用は在学している高校などを通じて進学する前に申し込みを行う方法です。奨学金の中には採用に可否があるものがあり、それが在学中にわかるので安心して進学することができます。

春と秋の年二回募集があり、進学先が未定でも申請できます。説明会などは在学している学校で行われるため利用を考えている方は必ず参加しましょう。また奨学金が不要になった場合は利用をキャンセルできるので、念のため申し込んでおくのも良いでしょう。

在学採用

大学や専門学校など進学先に入学後に奨学金を申し込みを行う方法です。募集は4月頃の年一回です。予約採用と募集資格の変更などもあるのでしっかり確認してから申請する必要があります。

奨学金の種類

奨学金には「給付型」と「貸与型」があります。文字通り「給付型」は奨学金の返済が必要なく給付される奨学金で、「貸与型」は卒業後に返済する必要がある奨学金です。さらに、「貸与型」のなかにも「第一種奨学金」と「第二種奨学金」があります。それぞれ簡単に解説します。

第一種奨学金

第一種奨学金はかりた奨学金の利息がかからず、無利子で借りることができる奨学金です。その反面選考基準が親の所得基準や自身の成績など厳しく設定されています。借りれる上限額も設定されており、第二種奨学金との併用も可能です。

第二種奨学金

第一種奨学金とくらべて緩やかな採用基準となりますが、借りた奨学金には利子がつきます。利子の上限は経済状況によって変わりますが上限3%になっています。

貸与額は進学先の区分や一人暮らしをして通学するのか、実家から通学するのかという通学形態によって変化しますが第一種よりも多く借りることができます。

奨学金はいつ振り込まれるのか

奨学金は原則として毎月11日に振り込まれます。例外として4月は21日、5月は16日になります。振込日が土日祝日など金融機関の休業日の場合は、その前の営業日に振り込まれることになります。

区分 振込日 区分 振込日 区分 振込日
4月分 4月21日(水曜日) 5月分 5月14日(金曜日) 6月分 6月11日(金曜日)
7月分 7月9日(金曜日) 8月分 8月11日(水曜日) 9月分 9月10日(金曜日)
10月分 10月11日(月曜日) 11月分 11月11日(木曜日) 12月分 12月10日(金曜日)
1月分 1月11日(火曜日) 2月分 2月10日(木曜日) 3月分 3月11日(金曜日)

引用:奨学金振込日カレンダー

予約採用での初回振込日は5月、6月にずれ込む場合があります(4月分からまとめての振込になります)。入学後に申請した在学採用の場合は早くても6月、ほとんどの場合は7月になることが多いです。こちらも4月分からまとめての振込になります。

振込日は同じですが、在学中で奨学金を継続して利用している学生の場合は途切れることなく、4月から振込が行われます。

なおその年度いっぱいで貸与が終わる学生は2月の振込日に3月分も一緒に振り込まれるので、3月分の振込はありません。

初年度は授業料以外にも入学金など費用がかさみますので経済的に不安がある人は早めの予約採用で奨学金を申請しておくことがオススメです。

給付型奨学金も同じ振込日

令和二年度から拡充された給付型奨学金も、貸与型と同じ日に振り込まれます。なので基本的には毎月11日に振込になります。

以前は進学者しか申し込めなかった給付型奨学金ですが、2020年4月より、基準を満たす場合は新入学者・在学生ともに給付型の募集が行われます。採用基準も緩和され、成績、家庭の所得基準以外にも勉強する意思などを総合的に判断するようになりました。

奨学金の振込金額

奨学金は貸与型と給付型の2種類がありますが、進学先の学校の種類や、通学状況によって金額も異なる設定がされています。

貸与型奨学金

利子がない第一種と有利子の第二種があります。金額は以下から選択して振り込まれれます。

>第一種奨学金

・国公立の最高月額と最高月額以外の月額

自宅通学(最高月額)45000円、(最高月額以外の月額)20000~30000円

自宅外通学(最高月額)51000円、(最高月額以外の月額)20000~40000円

・私立の最高月額と最高月額以外の月額

自宅通学(最高月額)54000円、(最高月額以外の月額)20000~40000円

自宅外通学(最高月額)64000円、(最高月額以外の月額)20000~50000円

>第二種奨学金

・20000~120000円までを10000円単位で選択

引用:貸与奨学金(返済必要)

給付型奨学金

返済する必要がない給付型奨学金には、家庭の所得に基づいて1~3の区分が設定されています。その区分と進学先の学校の種類と通学方法によって月額が設定されており、その金額が振り込まれます。

>第1区分(満額)

・国公立

自宅通学29200円

自宅外通学66700円

・私立

自宅通学38300円

自宅外通学75800円

>第2区分(満額の2/3)

・国公立

自宅通学19500円

自宅外通学44500円

・私立

自宅通学25600円

自宅外通学50600円

>第3区分(満額の1/3)

・国公立

自宅通学9800円

自宅外通学22300円

・私立

自宅通学12800円

自宅外通学25300円

引用:給付奨学金(返済不要)

いくら借りているのか確認方法

奨学金を借りている期間中でも、自分が毎月いくら借りていて、総額がいくらになるのかということはスカラネット・パーソナル(スカラネットSP)というシステムで確認することができます。

貸与、給付期間はいつまでか、月額の貸与額や総額いくら返済するのか、各種証明書の発行申請などを行うことができます。

このシステムは奨学金の返済が始まった後も継続して使用するため、早い段階から使い方に慣れておくと良いでしょう。

まとめ

今回は奨学金の振り込み時期と振込金額を中心に解説しました。ポイントとしては原則毎月11日、祝休日の場合は前営業日に振り込まれること。初回の振り込みだけ予約採用か在学採用かで振り込み時期が異なること。金額は貸与型、給付型によってことなることです。

またいつでも募集があるわけでなく自分が利用したい奨学金の種類を確認していつ募集があるのかをしっかり確認しておくことも重要です。

返済が難しくなった場合には返還期限猶予制度や減額返還といった救済制度も利用ができます。それらも検討しながらご自身にとって無理のない計画をたてて奨学金を利用しましょう。

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