ダスキン愛の輪基金が育む「愛の輪」:未来を拓く障害者リーダー支援

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ダスキン愛の輪基金が育む「愛の輪」:未来を拓く障害者リーダー支援

ダスキン愛の輪基金とは

公益財団法人ダスキン愛の輪基金は、「ダスキンの『めい あい へるぷ ゆう』の精神で、『障がいのある方の自立と社会参加』を支援しよう」との願いから、1981年の国際障害者年に「財団法人 広げよう愛の輪運動基金」として設立されました。
2012年には内閣府より公益認定を受け、「公益財団法人 ダスキン愛の輪基金」として活動を継続しています。

基金の活動は、主に二つの柱から成り立っています。

  1. ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業
    障がいのある日本の若者を海外に派遣し、地域社会のリーダーとして貢献するための実地研修の機会を提供しています。

  2. ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業
    アジア太平洋地域の障がいのある若者を日本に招へいし、日本の障がい者福祉や文化を体験してもらい、帰国後にそれぞれの国と地域のリーダーとして活躍できる人材を育成しています。

これらの事業は、すべて皆様からの寄付や会費によって支えられており、障がいのある方々が自立し、社会のあらゆる分野で活躍できる環境を整えることを目的としています。


基金の理念

ダスキン愛の輪基金の活動は、「あいのわ宣言」と「『広げよう愛の輪運動』会員憲章」に基づいています。

あいのわ宣言

「この運動を通じて障がいのある方々が社会への完全参加を果せるよう平等の立場から、心身障がい児・者福祉の発展に努めること」を誓っています。

会員憲章の原則

  • 人間の尊厳と社会正義の信念に基づき、心身に障がいを有する人びとと、すべてを連帯する。
  • 「広げよう愛の輪運動」のシンボル・バッジを掲げ、広く多くの人びとに運動の理念を啓発し、併せて参加を呼びかける。
  • 障がい者における安全な社会環境の整備を求め、障がい者のニーズを理解し、ボランティア活動等の遂行のために知識と能力の研鑽に努力する。
  • すべての人間は生まれながらにして自由であり、尊ばれ、諸権利を有し、そして平等である。
  • すべての人間が深い絆で結ばれ、社会への完全参加を指針とし、援助と協力を積極的に行う決意をここに宣言する。

これらの理念は、障がいのある方々が主体的に社会に参加し、その能力を最大限に発揮できる共生社会の実現を目指す強い意志を示しています。


奨学金制度の概要:ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業

ダスキン愛の輪基金が実施するこの制度は、地域社会のリーダーを目指す障がいのある若者に、海外での実地研修の機会を提供するものです。

募集要項の主なポイント

  • 対象者: 障がいのある方で、地域社会のリーダーとして貢献したいと志す個人。学歴・職歴・障害種別・程度は不問。知的障がいのある方は支援者付きで応募可能。

  • 年齢制限: 18歳以上40歳まで。

  • 研修期間: 3ヶ月〜1年間の海外研修。

  • 支給内容:

    • 研修費:年間最大 US$30,000
    • 日常生活費:年間最大 US$30,000
    • 合計最大 US$60,000 を上限に、承認された研修計画に基づき支給。
  • 語学力: 研修地の言語が理解でき、研修先と交渉できるレベル。検定スコアなどで証明が必要。

  • 研修計画: 自ら目的・計画を立案し実行できること(語学研修・観光目的は対象外)。

  • 帰国後の活動: 報告書提出・成果発表会参加・愛の輪運動への積極的な貢献が求められる。


実際に奨学金を受けた方の声

① 髙木さん(デンマーク)

  • 制度と幸福度は一致しない現実を学ぶ。
  • 「人と人との繋がり」の重要性を体感。
  • 違いや変化を恐れず、対話を重ねることの大切さを実感。

② 笠柳さん(アメリカ)

  • 約20の障害者団体を調査し、ファンドレイジングや資金調達の多様性を学ぶ。
  • ダイバーシティを日常的に体験し、価値観が大きく変化。
  • 「世界と日本をつなぐ架け橋」として活動したいと展望を語る。

③ 大平さん(イングランド)

  • フットボール文化を通じ、障害の有無に関係なく楽しめる権利を学ぶ。
  • スタジアムのバリアフリー環境(イヤホン実況・専用席)に感動。
  • 帰国後、ロービジョンフットサルのキッズクラスを立ち上げ、啓発活動を開始。

奨学金が与えた影響

  • 髙木さん: 多様性を受け入れ、対話を重ねる姿勢が地域社会での活動の原動力に。
  • 笠柳さん: 国際的視野を獲得し、障害者団体の持続可能な運営に役立つ知識を得る。
  • 大平さん: スポーツを通じた障害者支援活動を具体的に展開。

3名の事例は、基金の奨学金が個人の成長だけでなく、社会貢献への強力な後押しとなっていることを示しています。


まとめ

ダスキン愛の輪基金は、障がいのある若者に海外研修を通じてリーダーシップを育む機会を提供し、帰国後の社会貢献を支援する意義深い活動を行っています。

髙木さん・笠柳さん・大平さんの事例が示すように、制度は個人の成長を促すだけでなく、それぞれの分野で社会にポジティブな影響をもたらす後押しとなっています。

「人を育てる」「惜しみない愛を捧げる」という理念のもと、ダスキン愛の輪基金は誰もが完全に社会参加できる共生社会の実現を目指しています。
この「愛の輪」がさらに広がり、未来のリーダーが育っていくことを期待します。


※本文中の「障がい」の「がい」の字は、「害」の漢字を避けるためにひらがな表記としています。

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